日光の社寺の魅力に迫る!世界遺産に登録された理由もご紹介!

この記事では、日光の社寺(しゃじ)の魅力や世界遺産に登録された理由についてまとめています。

• 日光の社寺の見どころは?東照宮だけじゃない?
• 徳川家康との関係は?
• 世界遺産に登録された理由を知りたい!

このような疑問に答えていきます。

栃木県の山に囲まれた小さな都市・日光にある「日光の社寺」。江戸幕府の初代将軍・徳川家康を祀る日光東照宮があることで有名ですが、見どころはそれだけではありません。

そこで今回は、「日光の社寺の魅力に迫る!世界遺産に登録された理由もご紹介!」と題しご紹介していきます。

この記事を読み終わると、日光に訪れた際に別の角度から楽しむことができるようになりま
す!

それでは、スタート!

日光の社寺の歴史

日光山の周辺は、古くから山岳信仰の聖地であり、仏教徒などによる修行の場とされてきました。

782年に男体山(なんたいさん)に登頂した勝道上人(しょうどうじょうにん)が、その2年後に寺院を設立し日光山を開山しました。

以降、日光山周辺は、日本古来の神道と仏教思想が融合した「山岳信仰」の聖地として発展し、その伝統が日光の社寺へと継承されるようになったのです。

鎌倉時代には、源頼朝をはじめとする歴代将軍からの崇拝を集めましたが、戦国時代に入ると、各地の勢力争いの波が押し寄せ、次第に日光山を中心とした信仰も衰退していきました。

1590年には、豊臣秀吉によって大部分の領地が没収され、山中の建造物は著しく荒廃したといいます。

その、荒廃した日光山の再興にあたったのが江戸幕府の初代将軍・徳川家康の側近でした1616年に家康が病死すると、その遺体は日光に葬られ、翌年に霊廟である「東照宮」が造営されました。

現在のような権現造り(ごんげんづくり:本殿と拝殿を相の間〈あいのま〉で連結したもの)を主体とする東照宮の姿は、1634年の「寛永の大造替」と呼ばれる大改修で建て替えられたものです。

1999年に世界遺産に登録された「日光の社寺」の内容は、構成資産である日光東照宮、日光山輪王寺、日光二荒山神社の103棟(国宝9棟、重要文化財94棟)の「建造物群」と、これらの建造物群を取り巻く「遺跡(文化的景観)」からなっています。

日光の社寺の魅力や見どころ

日光の社寺、構成資産の東照宮、ニ荒山神社、輪王寺の魅力や見どころについて順番に説明していきます。

東照宮(とうしょうぐう)

徳川家康がまつられた神社として日光の社寺の中で、もっとも有名です。

境内には国宝8棟、重要文化財34棟を含む55棟の建造物が並び、その豪華絢爛な美しさは圧巻です。

また、全国各地から集められた名工により、建物には漆や極彩色がほどこされ、柱などには「見ざる・言わざる・聞かざる」を表現した猿の彫刻をはじめとする数多くの彫刻が飾られています。

二荒山神社(ふたらさんじんじゃ)

日光山信仰の始まりとなった古社で、二荒山(男体山)をご神体としてまつり、古くから下野国(現在の栃木県)で最も社格の高い神社として敬われ、信仰を集めていました。

二荒山神社の主祭神は招福や縁結びの神様、大己貴命(おおなむちのみこと)で、現在は、縁結びのご利益で人気の社になっています。

東照宮の造営に伴い1619年から本殿をはじめとする諸社殿が造営され、このうち23棟が重要文化財に指定されています。

輪王寺(りんのうじ)

766年に勝道上人が創建した「四本龍寺」を起源とする寺院で、天台宗三本山のひとつに数えられ、日光山全体を統合していました。

日光三山の本地仏をまつるお堂「三仏堂」は日光山最大の規模を誇る木造建造物で、千手観音(男体山)・阿弥陀如来(女峰山)・馬頭観音(太郎山)三体の仏像がまつられています。

毎年4月2日に三仏堂で行われる「強飯式」といわれる古い儀式は、修験者の姿をした強飯僧が強飯頂戴人に3升ものご飯を強いるものです。強飯頂戴人になって儀式を受けると、無病息災、家運長久などの運を授かるといわれています。

輪王寺から東照宮、二荒山神社まではそれぞれ徒歩5分程度なので、ぜひ3ヶ所全て見学することをおすすめします。

日光の社寺が世界遺産に登録された理由とは

次に、日光の社寺が世界遺産に登録された3つの理由について見ていきましょう。

1. 高い芸術性を持っている
2. 日本古来の建築様式の重要な見本となっている
3. 景観が日本の神道思想と密接に関連している

理由①高い芸術性を持っている

日光の二社一寺に残るそれぞれの建造物は、天才的な芸術家の手による作品で、高い芸術的価値を有しています。

理由②日本古来の建築様式の重要な見本となっている

東照宮や輪王寺は、日本の権現造り様式を完成させた建造物で、その後の霊廟建築や神社建築の規範となりました。

日光の建造物や装飾には、全体で統一的表現を生み出すための配置や彩色効果が取り入れられ、優れた建築景観を作り上げています。

特に東照宮の建造物群は、日本古来の建築様式の形態を知る上でも重要な見本となっています。

神格化された自然環境を背景に、その前面の斜傾面に社殿を位置する配置は、日本の神社における代表的な景観構成のあり方です。

理由③景観が日本の神道思想と密接に関連している

日光は、徳川家康の霊廟である東照宮がある、江戸時代を代表する史跡のの1つです。

この地域の建造物群は神道仏教の特質を表し、周囲の自然環境と一体となって作り上げられる景観は、日本の宗教空間を受け継ぐ独自の神道思想と密接に関連している顕著な例として知られています。

まとめ

以上「日光の社寺の魅力に迫る!世界遺産に登録された理由もご紹介!」をご紹介しました。

華やかで美しい建造物は、時間をかけてゆっくりと回ってみたいですね。

これを機にあなたも、文化財の宝庫とも言える日光の社寺を一度訪れてみては如何でしょうか。

それでは今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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